こんにちは!ゴンです。
「発達の土台」である呼吸を整えるためにぜひ排除したい「口呼吸」。
前回の「姿勢」に続き、今回は口呼吸に影響する4つの要素の二つ目「腸の機能低下」について掘り下げていきます。
自閉スペクトラムといった発達障害児にはおなかの調子を崩しやすい子が一定数います。
息子もそうです。
今回の記事はそんな子供さんにとって有益な事を書いているので、ぜひ最後までご覧ください!
「腸の機能低下」が口呼吸に関わるメカニズム
「腸下垂」というワードを聞いたことがある方は多いかと思います。
腸が本来あるはずの位置よりも下がってしまう状態ですね。
この腸下垂は、腸の機能が低下すると発生します。
腸の内側は粘膜層、外側は筋肉層で覆われていますが、腸機能が低下するとこの筋肉層が緩み、腸全体がビローンとたるんでしまうワケです。
ちなみに猫の腸を観察した実験によると、機能低下した腸の全長は本来の長さの3倍にもなったそうです。
ヒトも同じことが言えます。
腸の機能が低下すると腸がビローンとたるみ、腸下垂に移行していくワケですね。
では、「腸の機能低下」がなぜ「口呼吸」に関係するのか?
結論から言うと、「腸の機能低下」は「姿勢」を悪化させるからです。
機能が低下した腸は、分かりやすく言うと腫れています。
充血、うっ血している状態なので平常時よりも重くなっています。
その腸が緩み下垂すると、どうなるでしょう?
勘の良い方はもうお分かりかもしれませんね。
いわゆる「ポッコリお腹」が出来上がります。
背骨は一つのユニットとして機能しているので、その影響は首周りにも当然および、気道が狭くなって「口呼吸」になってしまうワケですね。
「腸の機能低下」を引き起こす要因
これは大きく分けて2つあります。
①生活習慣に起因するもの
②食物に起因するもの
この二つです。
順番に解説していきます。
生活習慣に起因するもの
まず挙げたいのが「早食い」。
早食いだと 食物が噛まれない➔消化器官に負担が加わる➔腸下垂➔姿勢の悪化➔口呼吸 となるわけですね。
同じく注意したいのが「丸吞み」。
発達障害児にとても多いのがこの丸吞みです。
これも早食いと同じく消化器官に負担をかけ腸下垂を引き起こすので、なるべくしっかり噛むように教えてあげられると良いですね。
ちなみに息子君も丸飲みタイプです。
なので我が家ではちょっとした工夫をしています。
彼はポテトフライが大好物なのですが、小さく作るとロクに嚙まずに丸吞みしてしまいます。
なのでなるべく大きいジャガイモを使って細長いポテトフライを作るようにしました。
こうすると前歯で一口分を「嚙みちぎる」ように食べてくれます。
咀嚼は脳の発達にとても大切な刺激です。
「食事のたびに脳は育つ」。
それを知ったら「工夫を凝らしてみよう」と思えるようになりました。
毎日のことなのでサボりたくなる時もありますけどね(笑い)。
また同時に気を付けてほしいのが足元の冷えです。
身体にとって大切な内臓が収まっている体幹部分は、たとえ寒い時期でも一定の温度を保っています。
しかし骨盤より下には内臓がありません。
そのため下半身は体幹と比べると、そもそも冷えやすい構造になっています。
下半身で冷やされた血液に最初に触れる内臓は?
そう、腸です。
足元の冷えは、腸下垂に直結します。
そしてこの問題は、靴下やスリッパで容易に改善できます。

しかし、自閉スペクトラムといった発達障害児の中には、靴下を嫌う子供さんも多いです。
そんな場合は室内履き用のスニーカーを用意したり、ホットカーペットやラグ等を用いてみてください。
お子さんの足が保温されていれば腸下垂になるリスクは抑えられ、口呼吸も改善に向かいやすくなります♪
また入浴はとてもオススメです。
忙しいとついシャワーだけで済ませてしまいがちになりますが、ゆっくりとお湯に浸かることで、その熱が冷えた腸を温めてくれます。
肩まで無理に浸からなくても、浴槽の中で遊んでいるうちに身体は充分に温まります。

食物に起因するもの
身体に合わないものを食べると腸内環境が悪化して腸下垂になります。
まあこのあたりは今までにも書いてきているのでサラッといきますね。
ズバリ
・小麦 ・乳製品 ・砂糖
この3つの摂り過ぎにはご注意を!
これらを摂りすぎると多くのケースで腸内環境が悪化し、吸収不良や下痢・便秘を引き起こします。
すると腸は腫れ、腸下垂となります。
これらを減らして代わりに野菜や果物等で食物繊維を摂れると、腸内環境が変化して腸下垂が改善され、口呼吸も変わりやすいです♪
あとは冷たい物の摂りすぎにもご注意を!
空きっ腹にアイスや冷たいジュースをいれる生活をしていると、腸下垂は簡単に生じます。
ちなみに、これは大人も同じことが言えます。
空きっ腹に冷たいビールを流し込む習慣がある人は、大なり小なり腸下垂が生じているものです。
冷たいものは美味しいものが多いですが、摂り過ぎには親子一緒にお気を付けください。
まとめ
・腸機能が低下すると腸下垂になる
・腸下垂は姿勢に悪影響を与え、結果として口呼吸を生じやすい
・腸下垂を避けるには早食い・丸呑みを避け、野菜や果物等の食物繊維を摂って腸内環境を整える
・冷たい物の摂り過ぎには注意し、下半身を温めて足元の冷えがお腹へ伝わらないよう気を付ける
今回の記事は以上になります!
こうして見ると、身体の機能は繋がっていることがよくわかりますね。
これらに気を付ける事ができると、子供さんの口呼吸は改善されやすくなります。
「発達の土台」である呼吸が整えば、子供さんの成長・発達には好循環が生じるハズです。
ぜひ諸々試してみてください!

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