口呼吸に影響する要素③精神的なストレス

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こんにちは!ゴンです。

「呼吸は発達の土台」であり、口呼吸は発達に悪影響を与えます。

そして口呼吸には深く関わる4つの要因があります。

姿勢、腸の機能低下、ストレス、寝不足の4つですね。

今日はストレスと口呼吸の関連性について書いていきます。

ぜひ最後までご覧ください!

精神的なストレスを感じると口呼吸になる理由

呼吸を司るのは自律神経です。

この自律神経は交感神経副交感神経の二つに大別することができます。

リラックスした場面では副交感神経が優位に働き、逆にストレスを感じると交感神経(よく「闘争」or「逃走」と表現されます)が優位に働きます。

そしてリラックスした時の呼吸は深くなり、ストレスを感じると呼吸は浅くなります。

呼吸が浅くなると鼻呼吸だけでは充分な酸素を供給できません。

そのため精神的ストレスを感じると、口も使って呼吸をするようになるのです。

また交感神経優位になると、消化機能は低下します。

これは消化器よりも筋肉に血液を優先的に回すために起こる現象ですね。

精神的ストレスを溜めて食欲不振になった経験を持つ方は大勢いらっしゃると思います。

すなわち 精神的ストレス➔腸機能の低下➔腸下垂 の流れになり、姿勢に悪影響が生じるため、結果的に口呼吸が増えます。

現代は「慢性的なストレス」が続く時代

私たちを取り巻く環境は、産業革命以降急速に変わっておりその変化するスピードはどんどん早まっています。

しかし我々ホモサピエンスの身体そのものは地球に誕生した20万年前と比べて大きく変わったのかと問われれば、そうではありません。

時代は大きく変わりましたが、身体の構造は人類がマンモスを追いかけていた時と大して変わらないのです。

原始時代を含む非常に長い期間、人類が精神的ストレスを感じる時間は短い物でした。

例を挙げてみましょう。

原始人がジャングルを歩いていて虎に出会った場合、原始人は命がけで逃げるか、同じく命がけで戦います。

どちらにせよ全身の血肉を総動員し、この難局を切り抜けようとします。

この時の精神的ストレスは想像を絶するものです。

当然、酸素の消費量は半端ではないので、この名も無き原始人は口呼吸になっていることでしょう。

交感神経MAX!

しかし何とか虎を仕留め仲間のところへ戻り、バーベキューをしている時には鼻呼吸に戻っています。

大きな獲物を仕留められたのでしばらく食べ物には困りません。

穏やかな日々が続く限り、鼻呼吸のまま過ごすことができます。

交感神経OFF(笑い)。胃腸も元気でモリモリ食べられます

翻って現代社会はどうでしょうか?

先ほどの原始人が体感したような強烈な精神的ストレスを感じる事は、幸いなことに稀です。

しかし現代人の精神的ストレスは持続的かつ終わりが見えません。

次から次に、ストレスの素となる課題の方からやってきます。

慢性的な精神的ストレスに晒されているため、気付けば常に口がポカンと開いて口呼吸になっている方は、とても多いです。

これは感覚統合がされている「健常」な「大人」の身体にも、よく起こる現象です。

一説によると、「日本人成人の半数以上が口呼吸をしている」とされています。

では、感覚統合がされていない、発達障害を抱える子供に精神的ストレスが加わったらどうなるでしょうか?

大人以上に口呼吸が助長されることは間違いないでしょう。

自閉スペクトラムの子供の少なくとも8割は口呼吸をしているというデータも納得です。

では、どう対策する?

「精神的ストレスをゼロにする」のは誰にとっても難しいですし、また現実的な考えではないと思います。

ストレスは「無くす」よりも「減らす」つもりで向き合う方が長期的に良い結果をもたらすというお話も聞きますしね。

そして精神的ストレスとの向き合い方も人それぞれと思いますが、やはり「運動」をするのはシンプルで誰にでも取り組め、かつ効果も高い!

そう思います。

先ほどの原始人の例にありましたように、ヒトにとって本来精神的ストレスとは全身の運動機能を極限まで開放するトリガーになっていました。

現代社会は精神的ストレスが加わったにも関わらず、大人も子供も机に縛り付けられていることが問題なのです。

ならば机から離れ、身体を動かしましょう。

子供は特に、課題ができないなら一度離れて運動してみると良い結果につながりやすい事と思います(できるまで頑張る!というのが悪いとは言ってませんよ)。

運動は何でも良いです。

広い公園で駆け回れればそれに越したことはありませんが、室内でも構いません。

とにかく少しでも良いので身体を動かしてみましょう。

身体を動かせば、精神的ストレスは発散できます。

そうすれば口呼吸になっていた呼吸も鼻呼吸に戻りやすくなるはずです。

ストレス発散!

また先述したように、精神的ストレスが発生しやすい環境に居る子供さんは、腸下垂が生じていることも多いです。

その場合は小麦・砂糖・乳製品を減らし、足元をしっかり温めてあげると良いでしょう。

腸下垂については前回の記事に詳しく書いていますので、合わせてご覧ください♪

「呼吸は発達の土台」です。

呼吸が整えばその他の発達にも良い影響が波及します。

この記事に書いてある事がすこしでも参考になれば幸いです!

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