口呼吸に影響する要素 ④寝不足

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こんにちは!ゴンです。

「呼吸は発達の土台」であり、口呼吸は心身の発達に悪影響を与えます。

そして口呼吸には深く関わる4つの要因があります。

姿勢、腸の機能低下、ストレス、寝不足の4つですね。

今回は4つ目の要素「寝不足」について書いていきます。

自閉症スペクトラムなどの発達障害を抱えている子供さんは睡眠時間が短く、その質も悪いことが多いです。

私達の息子も睡眠に根深い問題を抱えていたので、このトピックには特に強い思い入れを抱いています。

ぜひ最後までご覧ください!

寝不足で口呼吸になる理由

ヒトの身体は眠っている間に回復します。

より正確に言うと、横になって重力から解放されている間に回復します。

だからこそ、椅子やソファでうたた寝するだけでは不充分であり、しっかり布団に横になって眠る必要があります。

寝不足だと身体の各器官の修復が追いつきません。

睡眠時に脳内で行われるクリーニング(グリンパティック・システム)が不十分ならば精神的ストレスから解放されず、口呼吸が生じます。

筋肉や骨格の回復が追いつかなければ姿勢に悪影響を及ぼし、口呼吸が生じます。

内臓の修復が間に合わない日が続けば腸下垂になり、口呼吸が生じます。

寝不足は、今まで述べてきた口呼吸に影響する要素の全てにリンクする存在です。

推奨睡眠時間はどのくらい?

アメリカ睡眠医学会による各年代での「理想的な睡眠時間」は

0~3か月  14~17時間

4~12か月  12~16時間

1~2歳 11~14時間

3~5歳 10~13時間

6~12歳 9~12時間

13~18歳 8~10時間

18歳以上 7~9時間

となっています。

さて、皆さんこの数値を見てどう感じましたか?

正直、私は「こんなに?!」と驚きました(苦笑)。

きっと多くの方がそう感じたことと思います。

小学校に通っている間は平均10.5時間、大人になってからも平均8時間が理想とは…….

ただ昔から「寝る子は育つ」と言いますし、大谷翔平やウサイン・ボルト、ロジャー・フェデラーといったトップアスリートは睡眠時間が8時間を切ることはないそうです。

そう考えると一般人でも、持っている能力を発揮するには寝た方が良さそうですね。

ただ中には「自分はショートスリーパーだ!」と思っている方もいらっしゃるでしょう。

確かに遺伝的に短い睡眠時間でもパフォーマンスを保てる人もいます。

ただし、その遺伝的因子を持っている人はものすごく少ない。

毎晩6時間の睡眠でも心身に悪影響が出ない方は全人口の1~3%しかいません。

それ以外の人は、自分で鍛えて必要な睡眠時間を少なくすることは残念ながら不可能のようです。

日本人、「そもそも寝なさすぎ」問題

先進国を中心とした世界各国の平均睡眠時間を調査したところ、日本人は平均7時間22分と33か国中でぶっちぎりの最下位だったそうです。

長時間労働や長い通勤時間等の影響が強いとのこと。

ちなみに一位は南アフリカの9時間13分。

バリバリ働いて睡眠時間が少なそうなイメージのあるアメリカでも8時間51分と、日本とは大きく差があります。

更に子供に限った調査でも、日本は最下位とのこと。

日本の子供たちはどの年齢でも上記の推奨睡眠時間を下回り、最大ではなんと2時間近く短いそうです。

親が布団に入るのが遅いと、子供も寝るのが遅くなるということがよくわかりますね。

自閉スペクトラムの子供の34~89%は睡眠の質に問題を抱えている

なかなか衝撃的な数字ですね。

数字に幅があるのは地域や年齢によって差が生じているからと思いますが、これは世界的な睡眠の権威である先生の言葉だそうです。

うちの息子も睡眠の質はヒッジョーに悪かったので、この辛さは身に染みて感じています。

自閉スペクトラムの子供さんは、感覚過敏のために寝る前に落ち着きが無くなったり、不安を感じて気持ちを落ち着かせることができず、また夜中に目が覚めてしまうことも多いです。

こういった特性を持つ子供さんは、まず寝る前に不安を除き安心させてあげる必要があります。

また発達に問題を抱えている子供さんの多くは、「睡眠時無呼吸症候群」を併発しているというデータもあります。

この場合はアデノイド肥大や扁桃腺肥大を起こし、気道を狭めている可能性があるので耳鼻咽喉科に相談するのがオススメですね。

無呼吸症候群までいかなくても、睡眠時にイビキや大きな寝息、苦しそうな呼吸をしている子供さんは多いですが、この場合は口呼吸になっているケースがほとんどです。

口で呼吸すればするほど、乾燥から守るために粘液が分泌されるため、鼻は詰まり気道は狭くなります。

すると必要な酸素量が供給されず夜中に目が覚めてしまったり、また朝まで眠れたとしても疲労が抜けないといった負のスパイラルに突入するわけですね。

息子のケースでは

参考までに息子の話をすると、4歳頃の彼は夜中に何度も目覚めていました。

隣で寝ている私が少なくとも一晩に5回ほど起こされていたので、彼はもっと回数多く目覚めていたことと思います。

すぐに再び眠りについたとしても、一日トータルでの睡眠時間は長くても8時間ほど。

短い時は6時間を切っていたと記憶しています。

推奨睡眠時間が10~13時間の時期にです。

途中で目覚めた時は、寝ぼけつつも泣き、抱っこを求めてきます。

そして抱き上げると頭突きの嵐。

耐えかねて手を離すと大癇癪。

そしてまた頭突きの嵐。

息子が暴れつかれて再び短い眠りにつくまで、これが繰り返されていました。

また眠っている時もイビキ・喘ぎが強く、また苦しそうに何度も寝返りを打っていたため、とても熟睡とはほど遠い状態でした。

その時期は息子も大荒れでしたし、私も常にフラフラ・イライラしていました。

ニュースで子供の虐待などが報道されていても、とても他人事とは思えません。

自分がいつか当事者になるのではないかと、不安で仕方ありませんでした。

男の私ですが、あの時を思い出すと涙が出そうになります。

それがリスペリドンを飲み始めてからは夜間に目覚めることが無く朝まで眠るようになり、またサプリメントを開始してからは鼻汁の分泌も減り寝息も穏やかになってくれました。

一日を通して息子の笑顔が増えたのが本当に嬉しく、また一緒に寝ている私自身も穏やかになれました。

私たち家族全員が救われたので、睡眠の問題に関しては医療的介入もアリだと個人的には思います。

いつも息子と寝るのを避けて、娘と違う部屋で寝ている妻への不満も減りましたしね(笑)。

おっと!余計な事でした!(笑)。

対策としては

とにかく早く布団に入り、睡眠の質が悪いようであれば然るべき医療機関に相談する!

これに尽きると思います。

もちろんご家庭によって様々な事情はあります。

親御さんの帰りが遅く、子供さんが起きて待っている場合などは難しいことと思います。

それでも、この「寝不足」の問題を解消する価値は高いです。

寝不足が解消されるだけで、IQは10も向上します。

また先に述べたように、寝不足は口呼吸を引き起こす他の3要素にもダイレクトで影響を及ぼす要素です。

「呼吸は発達の土台」です。

呼吸が口呼吸から鼻呼吸に変われば心身の発達に大きなプラスが生じます。

ぜひお試しください!

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