息子は1種類だけ薬を服用しています。
リスペリドンという薬です。
リスペリドンとは?
自閉スペクトラムだけでなく、統合失調症の治療にも使われている薬です。
日本では1996年に厚労省の認可を受けているようですね。
統合失調症に対しては幻覚や妄想、思考障害を抑える用途で。
自閉スペクトラムに対しては癇癪(かんしゃく)、多動を抑え沈静化を促すために使われることが多いようです。
いつから使っているかと言うと…
息子がリスペリドンを服用し始めたのは、ちょうど2年前のことです。
当時まだ4歳半でした。
癇癪が酷く、親である我々に対し毎日たくさん頭突きを繰り返していました。
また何よりも困ったのが眠らないことです。
寝かしつけをしてもなかなか眠らず、また夜中に何度も起きて遊び、泣き、暴れるといった具合で3時間続けて眠れる日は週に2日あるかどうかといった状態でした。
我々も辛かったですが、休めていない息子が一番しんどいわけです。
また脳をはじめとする全身の組織は休んでいる間に回復し、そのうえで発達します。
ろくに眠れていない息子は当然その間、発達のスピードは物凄くゆっくりでした。
この状態が1年ほど続いていました。
今後どのような状況になるかは分かりませんが、この時が今のところ人生の中で心身ともに最もしんどかった時期です。
本当に家庭が崩壊する一歩手前でした。
そこでお世話になっている精神科の先生に相談したところ、勧められたのがリスペリドン。
本来ならば6歳になってから処方する薬ではあるが、息子は体格が大きいのでまず問題はないとのこと。
また殺伐とした家庭環境では二次障害を引き起こす可能性もあるので、それは避ける必要があるとの説明を受けました。
この「二次障害を避けるため」という話がフッと腹に落ちました。
なるほど、それならば是非お願いします。
その日から今日まで欠かさずにリスペリドンを服用しています。
薬ってすごい
いや、本当に薬の効果はすごいです。
噓のように夜間の覚醒がなくなり、朝までぐっすり眠ってくれるようになりました!
最初の2週間ほどは昼間に眠くなることもありましたが、すぐにそれは抜けました。
また一度も薬を増量せずに来れているのも嬉しいポイントです。
お医者様は「今の体格ならあと4倍まで薬を増やせるので必要なら言ってね。」と言ってくださっていますが、今のところその必要はなさそうです。
このまま身体が大きくなっても増量せずに行けると良いなと考えていますが、先のことはわからないのでソコはある程度柔軟に考えていこうと妻とも話しています。
現在、息子は平均すると一晩11時間(!)眠っています。
今までの分を取り返すようにぐっすり眠っています。
おかげでブログを書くこともできるわけですね(笑い)。
何よりも、ぐっすり眠って朝を迎えた彼の笑顔は格別です。
リスペリドンに関しては、まだ暫くはお世話になりそうですね。
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