先日、有機酸検査を受けた息子君ですが、栄養療法のクリニックにてまた違う検査を受けました。
今度の検査は「遺伝子検査」です。
遺伝子検査とは?
AIによると
「遺伝子検査はDNAの配列を解析して病気のリスクや体質的傾向を調べる検査。
血液や唾液などの細胞からDNAを抽出し、塩基配列の差を調べることで病気のかかりやすさ、薬の効きやすさ、さらには性格や外見など、個々の違いを推定することができます。
検査には遺伝性疾患の診断や、がん治療の選択、健康管理を目的としたものなど、様々な種類があります。」
とあります。
少し前ですが、ハリウッドスターのアンジェリーナ・ジョリー。
彼女は遺伝子検査の結果、将来的に乳がんと卵巣がんを患うリスクが高いことがわかりました。
その結果を受けて彼女は、まだがんになる前の健康な状態で「予防」として乳房と卵巣の切除手術を受ける決断をしました。
当時かなり話題になったので覚えている方も多いかと思います。
遺伝子検査はまさに、化学的検査の最高峰と言えるでしょう。
遺伝子検査を受ける理由
さて、息子君は栄養療法を本格的に始めるために遺伝子検査を受けました。
DNA配列を調べることによって主に体内の様々な代謝回路の働きを調べるためです。
「代謝回路」とは、体内でエネルギーを生み出し、細胞を合成・分解するために連続的に起こる化学反応のことです。
大雑把に言えば、代謝回路が正常に働いていればヒトは健康に過ごせますし、代謝回路に問題が生じるとヒトは健康を害するワケですね。
ただし、全ての代謝回路が完璧に働く人はほとんど居ないとのこと。
皆さん大なり小なり代謝回路がスムーズに回らない箇所が見つかるそうです。
代謝回路が回らないとどうなる?
結論としては身体にとって有害な代謝産物が体内に蓄積したり、特定の栄養素が不足しやすくなります。
すると、特に子供の場合は心身の発育に支障をきたす可能性が高まるわけです。
この代謝回路の問題は生まれついての物で、後天的に変わる事はまずありません。
根性や訓練では、どうすることもできないワケですね。
では、どうすれば良いのか?
「食事やサプリメントで不足しがちな栄養素を補充し、代謝回路が悪いなりにしっかりと回るようにサポートしてあげる。」
これです。
これが大変重要です。
そのためには、不足しやすい栄養素を特定する必要があります。
そのために今回、遺伝子検査を受ける運びとなりました。
悪戦苦闘のサンプル集め
息子君の受ける検査は、唾液を採取し分析を行う検査です。
で、およそ30㏄ほどの唾液を集める必要があります。
これは、かなり骨の折れる作業です。
しかも、検査キットを開封したらすぐに唾液を集めねばいけません。
「うまくいかなかったからまた明日やろう」とはいかないわけです。
失敗したら大金払って用意した検査キットがパーになります。
慎重に、その日を待っていました。
夏休みに入ったばかりの海の日。
息子君は娘ちゃんの声が気になるようで彼女がいると落ち着かないのですが、この日は妻と娘ちゃんは大おばあちゃん達との旅行で不在。
息子君は大好きなスパゲッティ(グルテンフリーのですよ)を食べてから近所の海でたくさん遊んでゴキゲン。
いまだ、やるなら今しかない…….!
手袋をはめ、滅菌ガーゼを握り、息子の口をこじ開けてガーゼで口内を拭う。
ガーゼをしぼり唾液を容器へ数摘垂らしたら、また息子の口をこじ開ける…….
約30分の死闘。
その結果がコチラです。

いやー、息子君、よく耐えて頑張ってくれました。
嫌がって逃げはしましたが、怒って私の指にかみついたり、泣くようなことは一切ありませんでした。
こういったところでも成長を感じますね。
とても嬉しく思います。
とはいえ、もう二度とやりたくない作業ではあります(笑)。
幸い、この遺伝子検査は生涯に一度受ければ良いとのこと。
心からホッとしました(笑)。
このキットは遥かアメリカへと渡り、約2か月に及ぶ精密な解析を受けました。
そしてつい先日、検査結果が届きました。
次回、息子君の遺伝子検査の詳細をお伝えします!
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